トントン 
– Tap Tap –

【POINT】

1. 最初は後行足に荷重
2. 前に出す1歩目に100%荷重する
3. 上半身がしっかりひねってあると楽

足を踏み変えて後ろから前に向く“モホーク”の応用技で、有名なコンビネーション技の“鬼足”の中でも使われています。呼び名はローカルによって多少異なったりしますが、リズムよく足を踏み変えることを連想する擬音であることが多いです。

まず、普通のバッククロスで足を交差した状態になります。この時、胸側の後行足に重心を乗せてしっかり荷重します。そのまま後行足1本のバックワンフットになれるくらいだと、次の動作がスムーズです。

次に、荷重されていない先行足を少し浮かせて、つま先を180°回して進行方向に向けます。そしてパイロンに対して後行足と同じ側に先行足を置きます。例えば、右側から振り返っている先行足が右足のバッククロスの場合、バッククロス時は右足は進行方向に対してパイロンの右側にありますが、つま先を前に向けて着地させる時はその反対側の左側に置きます。

先行足を着地させたらオープンの体勢になりそうですが、着地させた瞬間に一気に体重を移して、その先行足に100%荷重します。と同時に、後行足が浮いて次の動作に移るとスムーズなので、オープンになる必要はありません。むしろオープンにならない方が良いです。これは“モホーク”と同じです。

先行足が前向きで着地した瞬間に後行足を浮かせたら、先行足と同様にすぐにつま先を前に向けて、フロントクロスになるように、元あった位置からパイロンの反対側に着地させます。

そして、バッククロスの次のバイロンを、フロントクロスで通過させられたら終了です。

バッククロスの段階で腰が横を向き、上半身をしっかり回し込まれたきれいなシザースの姿勢ができていれば、足のを踏み変えるだけなので難易度は高くありません。

パイロン間1つ分の間で行うので素早い動作が要求されそうですが、初動はバッククロスでパイロンを通過するかどうかのタイミングで始め、2歩目の後行足の着地はパイロンを通過する直前か、そのパイロンの真横に置いて、体がパイロンの真上に来た時にフロントクロスになっていればOKです。両足がフロントクロスになってからパイロンを通過する必要はありません。そのため動画にある通り、それほどいそがしい足さばきにはなりません。

ここでは“トントン”をバッククロス→フロントクロスで行いましたが、バックスネーク→フロントスネークで行うことはもちろん、バッククロス→フロントスネークやバックスネーク→フロントクロスといったスイッチも可能です。

この動きが体に馴染んでくると、後ろから前のスイッチと体重移動がとても簡単にできるので、ルーティンを自作するようになると重宝するかもしれません。