【POINT】

1. クロス時の後行足を前に持ってくる
2. ゆったりとした動作で
3. 先行足に乗り続けるようにする

フロントクリスクロスの変形版。

クリスクロスはクロスの後、次のパイロンをまたぐ形で通過しますが、しゃなりは両足ともパイロンの横を通過させます。動画を見てもらえば分かると思いますが、左右交互にクロスしながら大きく蛇行する技です。そのため、フロントクリスクロスができるようになれば、習得に時間は掛からないはずです。

クリスクロスは真正面を向いてクロスをしますが、次のパイロンの横を目掛けて、クロスを少し斜めに抜けていきます。

クロスでパイロンを通過したらすぐに、外側から先行足を巻いて追い抜くように後行足を前に運び、この間にパイロンの横を通過します。そして先行足の前に後行足を深く差し込ませてクロスし、パイロンを通過します。この繰り返しです。

パイロンの横を通過する時に、2つ先のパイロンの横を目指して上半身を軽く回しておくと、スムーズに蛇行ができると思います。

慣れてくると、後行足を前に持ってくる時に蹴って加速させることもできるようになるでしょう。でも技名の由来の雰囲気からは離れてしまい、またそれ以上の発展性もあまりないはずです。そこで、蹴らずにゆったりとした動作で、常に入れ替わる先行足に重心を乗せ続けてていくようにすると、『しゃなりしゃなり』と歩くような優雅な動きになっていき、重心移動のみで速度維持や加速する感覚を身に付けることもできるようになります。その際、先行足の2輪目（足の指の付け根）に荷重するようにすると、さらにその感覚を得ることができ、なめらかな飛燕の習得に繋がると思います。