slalom
スラローム
 バッククロス 
– Back Cross –
★★

《後向きで進みながら足をクロスしていく技》


バッククロス [Back Cross]

ライダー  

使用ギア  

【POINT】

  1. つま先荷重
  2. 腰・肩を90°回して縦にして、足を前後にしっかり開く
  3. 頭もしっかり回して進行方向(通過するパイロン)を見る

両足ともつま先荷重で、1輪目に70〜80%くらい、2輪目に30〜20%くらいの荷重状態です。

そして足を前後に開くシザースの体勢で、前後の足の間にブーツが1〜2つ入るくらい(大人なら50cmくらいが目安)、しっかり足を開きます。

この時、腰骨が縦になるくらいまでできるだけ腰を開き、足がシザースをキープしやすくするのと同時に、上半身をひねって進行方向(背面方向)を見やすくします。慣れてくると、縦に並んだ大腿骨の上に腰骨をストンの乗せるような感覚になると思います。

足を前後に開いた直線上に、腰骨と肩のラインが重なるくらいまで90°ちかく回し込むことができると、首をあまり大きく回さなくても進行方向の視界が確保できるはずです。理想は視界に肩が入らず、フロント技で滑っている時と同じ視界になることです。

いつでもこの姿勢で後ろ向きに滑れるようになることが、バック系の技を安定して滑るコツであるとともに、バック技の基本姿勢となります。

上記のバック技の基本姿勢のまま、両足のかかとを同時に内側に入れてクロス、かかとを外側に振って開く動作を繰り返すと、バッククロスになります。

もちろん、初めのうちは開閉の動作をゆっくり大きく行い、特にクロス時は膝プロテクターの上、腿からクロスして、しっかりとバッククロスの感覚を体に染み込ませてください。

速度が上がってくると、1輪目を軸とした素早いかかとの開閉動作のみに近づいていきます。

とにもかくにも、腰と肩を開いて視界を確保したバックのシザースの姿勢ができるかどうかが、バッククロスがきれいに安定してできるようになるかどうかの鍵になります。