8の字:後向きその場8の字
– 8circle : Back Spot –
《後向きで軸足を作ってその場で8の字を描く》
8の字:後向きその場8の字 [8circle : Back Spot]
ライダー +
使用ギア +
【POINT】
- 最初は8の字を少しずつ小さくしていく
- 軸足はアウトエッジ側に倒して止める
- 上半身は横向き
『8の字』というとクロスオーバーがベースとなったものが普通ですが、この“その場8の字”は、止まった状態で左右それぞれの片足を回し込んで円を描いて『8の字』の軌跡を作り、これはさらにその後向きバージョンです。この動画と解説担当の高田メソッドの8の字×8種類の『ハッシュ』のひとつでもあります。
基本的には“前向きその場8の字”の進行方向を逆の後向きにするだけです。もし“前向きその場8の字”ができる場合は、後向きで滑りながら、前向きでやっていた練習を前後の向きを反対にして、最初から少しずつ試してみてください。
さて、これからこの“後向きその場8の字”の動画でやっていることを解説していきます。 まず回りたい方の内足を少し後ろに引いてアウトエッジ側に倒して動きを止めます。この時『膝』『足首『ウィール』の3点を結ぶとできるだけ直線になるようにして、膝から傾けて(できれば脚全体、体全体を傾けて)アウトエッジに乗ってください。
そうしたら、止めた内足に全体重を乗せて100%荷重します。
上半身を先行させて回りたいのですが無理なので、その代わりに外足側の肩や肘(内足が右足の場合は左の肩や肘)を軽く後ろに引いて、外足を回し込みやすくするきっかけを作ります。
と同時に、荷重がまったく掛かっていない外足が自由に動かせるはずなので、その外足を内足の周りをぐるっと1周させて、内足を追い越します。
今度はその追い越して背中側にきた足を内足としてアウトエッジ側に倒して止め、その内足に100%荷重して軽く肩や肘を引き、胸側にある外足をぐるっと回し込んで内足を追い越し……。こんな風に続けていきます。
コツは、内足にしっかり重心を乗せて100%荷重することと、『8』に対して体を90°横に向けて『∞』を描くように滑ることです。
以上が上の動画での動きの解説になりますが、いきなりこの動きを練習するのではなく、最初は普通のバッククロスオーバーでできるだけ小さい8の字を描くことを心掛けます。8の字を小さくするには内足にしっかり乗る必要があります。そして内足荷重ができてくると、“後向き内足半円”が形になってきて、内足のみで回れるようになってから内足荷重をしつつ外足を補助輪のようにして両足接地で回ると安定感が増すので、自分が思っているより小さい円を描くことができるようになると思います。その両足接地したまま、内足への荷重どんどん増やして8の字を描いていくと……、そうなんです、ここで解説している“後向きその場8の字”になるのです!
この技を身に付けると、例えば、バックのまま簡単に戻りの動きができるようになったり、もう半回転多く回ればスピン技の“バックスピン”になりますし、そのまま外足を上げれば“バックワンフットスピン(フレンチロール)”になります。『極端に小さく回る=スピン』ですので、いろいろなスピン技をやってみたい人は、ぜひこの“その場8の字”を練習して習得してください!

アウトエッジ側に乗る内足は『膝』『足首『ウィール』の3点を結ぶと直線になるようにします。上の写真は前向きですが、後向きでも同じです。