8の字：後向き内足半円 
– 8circle : Back Inside Foot –

【POINT】

1. できるだけ上半身を円の中心に向ける
2. 内足のアウトエッジに乗る
3. 膝・足首・ウィールの3点は直線をキープ

『8』の上と下の出っ張っているところの半円を、バックスケーティングの内足1本のアウトエッジのみで描き切ります。この動画と解説担当の高田メソッドの8の字×8種類の『ハッシュ』のひとつでもあります。

見た目よりかなり難しく、いきなり後向きのまま内足のアウトエッジだけで滑ることはできないと思うので、まずはバッククロスオーバーで回りながら、徐々に内足に乗る時間を長く取っていきます。本当に少しずつ乗る時間を伸ばしていき、最終的に上の動画のように外足をつくことなく半円を内足のみで滑ります。膝は常に曲げて柔軟な対応ができるようにしておいてください。

コツとしては、半円の後半は上半身を円の中心に向けるのが難しくなってくるので、上げている外足を少しずつ背中側から胸側に持ってきます。そうすることによって上半身がひねりやすくなり、また外足が胸側に来ているので着地も余裕を持ってスムーズに行うことができます。

後向きの内足アウトエッジのみで滑る練習をする、そもそもの理由は、後向き片足滑走時の安定性の向上が目的です。普通に滑っていればインエッジにはよく乗ると思うのですが、こういった練習をしない限り、後向きのままアウトエッジに長時間乗ることはまずないと思います。しかし片足に乗って滑ることは、普通に滑る場合も片足に交互乗って滑ることからも分かるように、スケートをする限り必ず行うことなのです。そこで、片足のインエッジとアウトエッジの両方に乗ることができれば、ジャンル問わず基本的なスケーティングの安定性を高めてくれますし、ベースの滑りがしっかりすれば、それを元に行う技もレベルアップするはずです。

そのような訳で、この技の習得には“8の字 前向き内足半円”よりさらに地味でつらい練習が続くと思いますが、優雅に気持よく滑ったり、技が安定してできるようになるために、ぜひ習得してください！