【 第26話 | 2014.12.10 】
パイロンの数に縛りなし
唐突ですが、あなたは何のためにスラロームをしていますか?
もし競技者として、大会出場や入賞を目指して練習するなら、並べるパイロンの数は規定の15個や20個で練習すべき。これはもう改めて言う必要もないことでしょう。
しかし、趣味として楽しむために滑っているのなら、必ずしもそのパイロンの数にこだわる必要はなく、もし気軽に練習できる場所が狭ければ、そこに並べられる個数で楽しめばいいのではないだろうか?
ビルの屋上、橋の下、行き止まりの道、公園の臨時駐車場など、身の回りで探せば、意外とアスファルトやコンクリートが敷かれているちょっとしたスペースがあるはず。どこかに滑りに行く時間はないけれど、20〜30分くらいスラロームをしたい時など、近所のそういったスペースを利用しない手はないと思う。
パイロンを8個も置ければ十分だし、5個や4個でもOK、がんばれば3個2個でも遊べるし、1個でもワンコーン系ができる。もっというと、パイロンがなくったって、畳2帖分のスペースがあればスラロームの基礎練ができたりするけど、それはまたの機会に。
ただ、パイロンの数が少なくなるほどできることが限られてくるため、それなりの技術は必要になってくるし、膝を柔らかくしてスピードのコントロールができないとダメだったりするけれど、きっとそれも楽しい練習のはず。 また、1個でワンコーン系だけだと気晴らし程度にしかならないかもしれないけれど、スラローム中毒になってしまっている人は、ウィールを転がせるだけで十分アドレナリンが出るから大丈夫!(笑
パイロンの個数にこだわってた人は、まずは自分ができる技をうまく繋いで、少ないパイロンで楽しんでみてはどうだろう?
例えば、フロントクロスからバッククロスへのスイッチする方法だけでも、いくつできるか試したことがあるだろうか?
きっと試しているうちに、新しいアイデアが浮かんできて、1時間なんてあっという間かもしれない!
ちなみに、下で紹介している『party 3』は、インラインスケートのスラロームを知らない人向けに、立食パーティー会場で披露するために作った、フリースタイルスラロームの基本技を繋いだだけの簡単ルーティン。半径3mくらいのスペースがあれば十分で、こんな風に狭い間隔かつ少ない個数でパイロンを並べて遊べると、年末やパーティーで隠し芸を求められた時に重宝しますよ!
【参考動画】
● 5〜6個:loop -飛燕&鬼足-
● 3個:party 3
● 2個:タコ足フリー
《高田健一》