【 第12話 | 2014.9.17 】
こだわりシューレース
ギアの第2弾はシューレース、そう、靴ひもについて。この分だと、本丸のブーツについてはいつになることやら。(笑
さて、この靴ひも。ブーツを買った時に付いてくるものは、だいたい締めづらかったり緩めづらかったりして、管理人の気に入らないものばかり。そこで、かれこれ10年以上、ことある度に靴ひもを探している。そうして買った靴ひもは、数えたことはないが、おそらく100組くらいは溜め込んでる気がする
そんな管理人の今のお気に入りの靴ひもは、『AKU』の平ひも。今というよりも、Seba Highを履き始めて間もなくからずっとお気に入りだ。
Seba Highと出会うまでは、ホッケーブーツを除いて、くるぶし上まで靴ひもで締めることがなかったから、スニーカー屋などで気に入った色の靴ひもを見つけて使っていた。中でも良く使っていたのが、Tobbyのもの。比較的良く見かける上に、平ひも・丸ひもの両方あり、色展開も豊富で、耐久性もあって、値段も高くない。
しかしSebaのブーツで使うと、ひもを緩めにくく、甲のラチェットとカフでこすれて、けっこうすり切れやすかった。こんなブーツで使用することは想定していないから当然なのだが。
そこでいろいろ探して見つけたのが、国内ではICI石井スポーツのみで販売されている『AKU』というイタリアの登山靴メーカーの平ひも。靴だけでなく、靴ひももイタリア製で、これが本当になめらかな質感で耐久性抜群!少し光沢があるのも高級感があって良い。締めやすくて緩めやすく、さらにほどけにくく、樹脂とのこすれにも強く、Seba Highに通して毎日2〜3時間滑っても、1年くらい使えている。滑り方やバックルの締め方にもよると思うが、自分はこれ以上耐久性のある靴ひもを知らない。価格は500円で靴ひもとしては少々高いが、品質を考えると安いくらいなのでは。長さは120cm、140cm、160cm、180cmと揃っていて、カラーも6色くらいあるが、すべてアース系の色だ。
ところが、黒やグレーなどではなく、どうしても発色の良い靴ひもをブーツに合わせたい時がある。そのような気分の時、今はNorthFaceの丸ひもを選んでいる。ほどけやすいのが玉に瑕だが、アウトドアメーカーの物だけあって耐久性は並以上、130〜190cmまでの長さから選べ、何よりも発色が素晴らしい!
靴ひもの話なので、ついでに管理人の靴ひもの締め方についても。
例えば、自分はSebaブーツの上から3番目と4番目の穴を通すのはマスト!時々、脱ぎ履きしやすくするために、カフ部分と甲部分で靴ひもを分けている人を見かけるが、分割してしまうと3・4番目を通さないことになる。この部分ははちょうど甲のラチェットとくるぶし上のバックルの境目で、この2つで押さえのカバーができない部分に当たる。なので、自分はこの箇所は必ず靴ひもを通して足首の浮き具合を調整する。
場合によっては、甲のラチェットは緩めで、この上から3〜5穴部分の靴ひもだけで足首を固定している。ラチェットを締めすぎると甲が痛くなるSeba High Lightは、まさにそんな感じだ。ちなみに、カフのバックルはだいたい緩め。Sebaのブーツでスラロームや街乗りをする時に限らず、アグレッシブブーツでも同じ。
このカフのバックルをしっかり締めなくなったのは、ホッケーをしていた時から。ホッケーブーツにはバックル類はなく、靴ひもだけで足を固定させる。革が足に馴染んでくるので、靴ひもで微妙な締め具合が可能なのだ。そこで、足首を押さえる部分の3穴くらいをしっかり締めてかかとが浮かないようにし、つま先部分はかなり緩めで、くるぶしより上も緩めにして足首の可動範囲を大きく取っていた。
Seba High系のブーツはMX製の初代からこのような締め方ができるので、基本的にずっとホッケーブーツと同じ締め方をして、あくまでバックル類は補助的なサポートと考えている。
ただし、スラロームで真剣勝負のレースをする時はくるぶしより上の靴ひももバックルもきつめに締めて、何かの拍子に足首が変な風に曲がらないようにしている。
また、蝋締めでない限り、しばらく履いていると靴ひもが緩くなってくるから、30分くらい滑ったら、一度靴ひもを締め直す。放っておいても問題ないけれど、微妙に少し緩いままだと何だか落ち着かないしね。
それから、脱線的な使い方として、靴ひもをスケートする時のベルト代わりにも使ってたりする。若ぶって、スケボー君たちの真似をして使ってみたら、これがいい感じだったのだ。特に夏はベルト部分に汗が滲まなくなるし、締め具合も自在だし、値段も安いので色を豊富に揃えておけば、その日の気分で色を選べる。
このように靴ひもをベルトとして使う場合も、AKUの平ひもが幅広で伸縮具合が悪くなかったりする。
さて、気が付いたら靴ひもだけで原稿用紙6枚目突入。ちょっと長くなりすぎたので、この辺りで切り上げます。いやはや、この調子でブーツの話をしたら、いったいどのくらいの長さになるのだろうか……(笑
● 参考:AKU - TREK FLAT
《高田健一》