column
コンシエルジュの閑話休題

【 第4話 | 2014.7.10 】

2014年お薦めのアフターシューズ

昔、地元にStussyのウェアやBurtonの板なども扱っているスニーカー屋さんがあり、そのお店に1995年の夏からバイトに入るようになった。

そう、95年と言えばハイテクスニーカーブームが始まった年で、その先鞭を付けたNikeのAir Max 95を始め、ReebokのPunp FuryやPumaのDisc Blazeなどが続々と発売され、その後何年かはハイテクスニーカーが盛りだくさんだった。社会人になってもちょくちょくヘルプで入っていたので、けっこう長い間、そういった流行りのスニーカーを売ったりしていた。

高価なハイテクスニーカーの販売となると、どうしても商品知識が必要となり、各スニーカーの機能性やストーリーを覚えるだけでなく、入荷したスニーカーを片っ端から足を通したり、良さそうなものを自腹で買って試したりした。そのうちローテクスニーカーも気になり始め、気がついたら1ヶ月間毎日違うものを履いても余るくらいのスニーカーが集まり……

前置きが長くなったが、ひと言で言うと、私、管理人はスニーカーが大好きです。お金持ちになったら毎月新しいスニーカーを買うのを夢見ているくらい、スニーカーが大好きです。しかし残念ながら、今は結婚して財布のヒモがきつくなったので、たまに行くアウトレットで半額くらいになった型落ちを買うくらい……。

ところが今春、Nikeのハイテクスニーカーを立て続けに2足も購入!

1足は昨年発売の『Free Flyknit』。インラインスケートでのクルージング中に、リュックに入れてもかさばらなく軽いスニーカーを探していて、幕張のアウトレットにて定価の半額以下で購入。

そしてもう1足は、久々に最新のハイテク感を味わいたくて『Flyknit Air Max』を、サイズを吟味した上で通販にて購入。

名前から分かる通り、この2足に共通しているのは『Flyknit』という技術。足の甲を覆うアッパーに、部分ごとに編み方を変えたニット素材を使用することによって、軽量かつ抜群のフィット感を生み出したというもの。これが、今までのスニーカーではありえないくらい快適!

普通、ハイテクスニーカーというと、ソールのクッション素材や靴ひもに変わるパーツの斬新さをアピールするものが多い。もちろん履き心地を追求したものもあるがイマイチなものが多く、フィット感を追求し過ぎて甲高の日本人の足にはかなりタイトなものもあったりして、その部分は諦めていた。外観やクッション性が良ければいいかな、と。

そんな中、Nikeがニット編みという古くからあるアナログな技術を使って、置き去りにしてきたフィット感を堂々と押し出してきたが『Flyknit』なのである。

足の甲の血管が圧迫される感じのない程度の、適度な締め付け感から生まれるアッパーのフィット感は本当にすばらしい上に、軽くて通気性もいい。ソールは軽量なFree5.0やLunarlon、あるいはAirだから衝撃吸収性も良く、足裏の当たりも柔らかい。つまり、Nikeが今まで積み上げてきたクッショニング技術はそのままに、アッパーを足に気持ち良い素材に変えたスニーカー達なのである。

そう、このFlyknitシリーズのスニーカーは、スケートをして疲れたり傷めつけられた足にとって、これ以上のないアフタースケートにうってつけのシューズだと思うのです!

もちろん過去にもFootscapeやPrestoなど、楽チンなスニーカーもあったけれど、あくまで楽チンなのであって、快適なフィット感があった訳ではない。しかもさらなる楽チンさを求めるために、1サイズ大きなものを選んだり靴ひもを緩くしたりすると、ルーズになって足首を挫きそうになったりすることも。そういったスニーカーを履いて捻挫し、しばらくスケートができなくなったら、それこそ本末転倒である。

それに対してこのFlyknitのランニングや街履きのシリーズは、同素材を使用したサッカー用スパイクやバスケットシューズも出されているくらいなので、適切なサイズを選べば安心して安定感のある歩行ができるのだ。

そのような訳で、もしこれからスケートの前後に履く可能性のあるスニーカーを購入することがあれば、このNikeのFlyknitシリーズを店頭で試してみることをオススメする。

ただしお値段もそれなりなので、モデルチェンジする直前のセールやアウトレットで狙って、ぜひ!

参考URL:Nikeストア JP フライニット

《高田健一》

ライター